猫とあたしの物語

もうそろそろ限界!!!



そう思った時、
男の人がゆっくりと離れていった。



あっ。



あたしは、ある事に気付いた。









「……いちごみるくメロンパンの

香りがする。」



そうなのだ。



この男の人とのキスの余韻か何かで
ほんのりとメロンパンの香りが
あたしの鼻に残っている。



毎日、黄昏時に景色を見ながら…
食べていた…あのメロンパンの香り。
そして、メロンパンにしては
甘ったるいいちごみるく味。



「………ま、まさか……、

あなたは………、真っ黒???」
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