猫とあたしの物語
「……ああ。
そうさ。俺は真っ黒だ。
メロンパンは気に入ってたんだよ。
って……おっとっ!!」
あたしは、真っ黒に抱きついた。
「良かった!
真っ黒が生きてて…本当に……。」
あたしは、真っ黒に抱きつきながら
号泣してしまった。
だけど……。
「あん時さー、お前、馬鹿だろ。
俺、こう見えても
一応猫の世界では王子なんだぜ?
俺の親衛隊隊長も、
あの時、そばにいたし…
執事なんか手を
引っ張ってくれたんだよ。
だけど…、
……素直に言ってやると…、
お前が助けに来たのが……、
1番嬉しかったぜ。
ありがとな。
でも怪我や事故の事、考えて
行動しろ。」