猫とあたしの物語

そう言うと、抱きついていた
あたしと距離を置き、
真っ黒は少し照れたように
ぽりぽりと頭をかいた。



「ってかさ、文句多すぎ!

第一、猫の世界の王子だなんて
知らなかったし!


次の日からあんな汚い体が
綺麗なってるのも
可笑しいと思ったし…


それに……、それに……////」



真っ黒がニヤッと憎たらしく笑った。



「あの時のキス、

ファーストキスだったのに…。

だろ?」
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