猫とあたしの物語
あたしは、より一層頬を染めて
下を向いた。
「ま、あれは2回目だけどな。
ついでに、俺がキスしたら
だいたいの病気や怪我は治んだぜ?
もうひとつ言うと俺が噛み付いた時の
怪我も、もうないだろ?
お前は、もう完治してるはずだ。」
「え!!?ほ、本当だ……!
どこも痛みを感じない!
手の怪我も!!!
ってかあたし、こんなに
機械に繋がれてたのっ…?!」
「ああ。何てったって生死の間際を
さまよっていたらしいからな。」
「ええっ!!?生死の間際!!?」
「そうだ。
だから、俺が責任を持って
治してやった。ごめんな。」