猫とあたしの物語

そう言うと、真っ黒は
少し暗い顔をして下を向いた。



違う。真っ黒のせいじゃない。

あたしの意思でやったことだし。



「真っ黒…。

あんたのせいじゃないよ。
気にしないで。
それに、治してもらったから…
あたしはもう平気!」



ニコッと笑ってピースをすると
真っ黒は安心したように
顔を上げた。



「……真白、ありがとな。

ってかさ…。
さっきから思ってたんだけど…

お前、ネーミングセンスなさすぎ。

俺の本当の名前はリアム・ホワイト
俺はリアムだ。覚えとけよ?」
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