猫とあたしの物語

わしゃわしゃ…

あたしの手が黒くなるんじゃないか
って思うくらい撫でてみた。



結構、華奢な猫。



真っ黒が食べ終わりゴロンと
腹を上に向けて寝転んだとき
この猫本来の色が分かった。



「真っ黒、あんた実は
白色の猫だったのね。

どこで、こんなに汚れたの?
意外とお茶目な猫なのかな。」



気分が良くなってきたあたしは
まるで真っ黒と会話をするように
話しかけていた。



そして、あたし。



相当馬鹿だったみたい。
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