どうしようもないくらい好きでした(仮)
部屋に着くと、当然の事のようにベットに2人でなだれ込んだ。
陸に聞きたい事は沢山あったし、昨日の電話での会話も気になってはいた。
それでも、何よりも先に彼の素肌に触れたかった。
どんな小さな隔たりさえも、今の私には邪魔でしかない。
上着を脱ぎ捨た陸の重みが、その熱くなった体温と共に私の体に重なると、冷たく冷え切ったままの指先が髪に触れるのがわかる。
そっと目を閉じれば、陸の息づかいをすぐ近くで感じる事もできた。
私は彼の全てを愛していた。