どうしようもないくらい好きでした(仮)



「七海、この後どうする?」


カラオケボックスのトイレの中。
裕美は鏡の前で念入りにメイクを直しながら言った。


彼女は高校の同級生で、1年の時からクラスの中では割と気の合う友達の1人。


夏休みに入ってからは、何かと2人で行動する事が多かった。


「どうしよっかな…。何か今日はいまいちテンション低めなんだよね。」


私はメイクを直す気にもならず、今度は髪型を直し始めた裕美を見た。


高校生にしては、少し大人びた雰囲気の裕美。
黒くて長い髪が、とても魅力的だった。





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