どうしようもないくらい好きでした(仮)



金曜日と土曜日。
そして陸が出発する日曜日までの間。


私達は陸のアパートで過ごした。


したい時にキスをして、何時でも、沢山触れ合った。
朝でも、昼でも、夜でも関係なく。


時々、陸がとてつもなく優しいキスをして来た時には、思わず涙が溢れそうになったりもした。


1人になることではなくて、陸が側に居なくなる事が淋しかった。


どんなに強がってみせても、私はただの17才の高校生で。
歳の離れた陸とは、その歳の差が縮まる事はないのだ。


彼の世界に踏み込む事も、着いていくという選択肢さえも許されない。


彼は結局は大人で、自分の世界をしっかりと持っているのだから。



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