どうしようもないくらい好きでした(仮)
けれどもそんな時間程、通り過ぎるのはゆっくりで。
時間の流れる速度は、実のところ変化しているのではないかと思えてしまう。
退屈な放課後。
今日はどうやってやり過ごそうか。
机に頬杖をついて座り続ける私は、もはや息すらしていないのではないかと思えるほどに、無表情で無感動な教室の一部と化していた。
「七海、あんた大丈夫なの?」
「大丈夫…たぶん」
「大丈夫そうには思えないんだけど」
「そう…?」
あからさまな私の変化に、誰もが戸惑いを見せていた。