どうしようもないくらい好きでした(仮）

ついつい我が儘を言って甘えてしまえるのも、その相手が裕美だから。


彼女は私なんかより、ずっとずっと大人で。
時には客観的に物事を判断し、私のような人種の扱いにもたけていた。


本気で誰かを好きになっても、またその逆でも、私のように身動きができなくなるような恋の仕方は選ばないだろう。


彼女はもっと上手にやってのけるはずだ。


陸を愛する事で、こんなにも打ちひしがれた私とは大違いだった。