どうしようもないくらい好きでした(仮)



6千キロ以上も離れた場所から届けられた想い。


それは、私の想像していた内容とは少し違っていた。


華やかな色彩のハガキに書かれるには、あまりにも不似合いな意地らしい程の切なさに溢れた陸の想い。


少年のように好奇心旺盛に。
目に映る物。
これから出会うであろう、目にするであろう物について。


私はそんな陸の浮き足立った言葉の数々を想像していたのだ。


それなのに。
そこに書かれた文字は、まるで正反対のフレーズばかりだった。
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