どうしようもないくらい好きでした(仮)



『せめて夢の中で君に会いたい』


何度も何度も、陸の言葉を読み返していた。


陸の想いが痛い程に私の心を締めつける。
胸が苦しくて、息をすることすら困難な程に。


気づけば涙が頬を濡らしていた。


淋しさに、孤独感に押し潰されそうになっているは、私だけではなかった。
陸もまた、私と同じ想いでいるのだ。


それがとてつもなく辛く思えた。


それなのに、私の想いを伝える事すらできずにいる。
そんな歯がゆさに、益々涙が零れた。


せめて、夢の中で…。

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