どうしようもないくらい好きでした(仮)
待ちわびる日々



想っていた以上に呆気なく。
新しい年は明けた。


元旦には母と一緒に初詣に出掛け、人混みに揉まれクタクタになりながら、それでも陸の無事を祈った。


それから暫くぶりに、祖母の家に向かった。
もちろん、母方の祖母。


割と近くに住んでいるのに祖母に会うのは随分久しぶりで、何だか少し気恥ずかしかった。


小さな頃、母が夜勤で家に居ない時にはよく祖母の家に預けられていた事を思い出す。


祖母は小柄で、おっとりとした穏やかな人だった。
きっと母は父親似だろう。


三年前に祖父は亡くなったが、豪快に笑う大きな笑い声は今でも忘れてはいない。
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