どうしようもないくらい好きでした(仮)
互いの気持ちを確かめ合うように、何度も重ねた口づけ。
その温もりを確かめ合うよに、何度も肌を重ねた夜。
陸は優しく私に触れる。
何度も見つめ合い、これが夢ではない事を確信する。
手を伸ばせばその温もりに触れ、その息づかいすら感じとることができた。
「陸…お帰り」
陸はおでこにそっとキスをする。
優しく髪に指を絡め、指先で弄ぶようにクルクルと回してみせる。
「七海、愛してる」
その言葉の余韻に溺れながら。
私は陸の腕の中で、深い深い夢の中に落ちていく。
例えもう、このまま目覚める事が無かったとしても。
二度と朝が来なくても構わない。
* * *