どうしようもないくらい好きでした(仮)



今日も駅を一つ乗り過ごす。
ホームに降りると、冷たい風が短いスカートをフワリと揺らした。


もうすぐ冬がやってくる。
なぜだか無性に陸に会いたくなった。


改札を抜け左に曲がると、ロータリーに出る。あちらこちらに制服姿の高校生の姿が見えた。


何をする訳でもなく、時間が流れるのを待っている。
まるで、陸に出会う前の自分の姿を見ているようだった。


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