甘々ヤンキー君と極上恋愛
音を聞くのが嫌だった
何よりピアノの音を聞くのが嫌
見るのも弾くのも聞くのも嫌だった
そしてたまに聞こえる親と親戚の話
「桜ちゃんにはガッカリね〜」
「本当ね。美姫ちゃんはどんどん
上手くなってってるのにね」
お母さんやお父さんは何も知らない
美姫はまだ私の親友だと思ってる
前の私ならこう言われたらきっと
ムカついて悔しくて
涙を流したと思う
けどその感情すら
私には残ってなかった
何を言われても
何をされても何も感じない。
ロボットのようになっていた
誰も支えてくれる人がいなかった
親も友達も.......
誰もいなかった。