【短編】手、繋いでもいいですか?
「違う違う、お前じゃなくて俺の方」
とそっぽ向きながら言う彼。
顔は見えないけど耳が真っ赤で。
「っ~~~!!!!」
なにそれあざとい!ずるい!可愛い!!
卑怯だ!!!
「何?お前もドキドキしてたの?」
と言いながらニヤァと笑う彼。
いつものアタシなら『うっさい馬鹿!』とか言うんだけど、
「そ、そうだよ。悪い?」
アタシもドキドキさせられてばっかじゃないんだからね?
「ううん。同じで・・・何か嬉しいなって・・・」
と赤面する彼。
「!!!!!!」
クッソゥ。返り討ちにされた(赤面)
やっぱ彼の方がアタシより一枚上手かも知れません
そんなことを思いながら、
彼と手を繋ぎながらの帰り道なのでした。
~~~~彼女side End~~~~