気になる木の 木になるこころ
僕をここへ植えた人は言っていた。


「この木は廃棄ガスに強いから大丈夫」
って。


でも、そんなわけがない!


通り過ぎる車みんなにドス黒い半透明のオナラをプスプスとかけられ、身動きができない僕はそのオナラを正面から全身で受け止める。


これじゃまるで僕はトイレの便器と変わらないじゃないか。


こう見えても僕はかなりのきれい好きなんだ。


こんなオナラまみれの道路脇なんて悲しすぎる。
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