あたしの証~番外編~
それが二週間経った時。
その日も俺はバイトだった。
リュックに詰め込んだ私服に駅のトイレで着替えて、俺は毎回出勤する。
いつものように制服に身を包んで、タイムカードを押すために事務所に入った。
「おはよーございます」
扉をがちゃりと開けながら挨拶をする。
「あ、戸川。いいとこにきた。
今日から働くことになった野々村だ」
店長がそうやって俺に紹介した新人。
………そいつは哲だった。
「…はあ?!なんで、哲がっ」
店長の後ろで、満面の笑みで舌まで出している。
「なんだ、お前ら知り合いか?」
「はい、学校一緒だったんですよー」
「そうか、じゃあ、戸川、ロッカーの場所とか教えてやってくれ」
「…………はい」