あたしの証~番外編~
「…俺、さ」
気まずそうにしながらも、哲がポツリポツリと話しだした。
「実はさ、俺夏樹が太ってたの知ってたんだよね」
…………………………え?
「……は?」
ちょ、待て。
なんだ、このカミングアウト。
「転校初日、学校に来てたでしょ?」
初日…?
……確かに行った。
だけど。
ほんの数十分だったし、校長と教頭しか会ってない。
だから、俺を知ってる奴はいない、はず。
「あん時見かけて。転校生だって聞いたんだよね。
でも、その後一切学校来なくなったじゃん。
一年経って、晴れて登校したと思ったら見た目ちげーし。
俺、興味津々だったわ」
「…………ま、じかよ」