あたしの証~番外編~
その間、しほとは会っていた。


もう、キスも、するべきことは全て終えていた。




しほに感情はなかった。
だけど、それをバレないように誤魔化して、取り繕って交際を続けた。



しほは気付いていたのか。
気付いてなかったのか。
気付いていたけど、何も言えなかったのか。




俺にはわからなかった。




だけど、都合よく利用させてもらうことにいつしか罪悪感はなくなっていた。





普通の恋人のように過ごす。
笑ったりも、喧嘩したりもしたけど。




だけど。

そこに俺の“好き”だけが足りなかった。






なあ、しほ…。


俺って…残酷だろ?
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