あたしの証~番外編~
興奮した俺は中々眠れなくて、寝たのは深夜だった。



ピピピピ…




「………ん」






ピピピピピピピピ




「……うっせぇ」




目覚まし時計に手を伸ばしてから、また眠りにつきそうになった自分の頬っぺたを叩いた。




「眠いっ!
よし!起きた!」




だけど、まだ目が冴えない俺は軽くシャワーを浴びて出かける準備をした。




タオルを巻いて、自分の部屋に入ると聞き慣れた着信音がした。





「……もしもし」


「もしもっし!起きてるー?夏樹のことだから、眠れてないんじゃないかと思ってモーニングコール!」


「……………哲」




本当、哲って俺のことわかってんだよなあ。
どーしてだろ。





「何々っ?」


「着替えるから切る!」


「ええ?!」


「それじゃあ!」


「ま、まっ!…」




ぷちっと切って、俺は携帯をベッドに放り投げた。
軽快な着信音がまたするけど、とりあえずシカト。



着替えぐらいさせてくれ。
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