あたしの証~番外編~
履き慣れたジーンズと、Tシャツにパーカーを羽織ってから洗面台に向かうと、ドライヤーで髪を乾かして、ワックスで揉みこんだ。



よしっ、これぐらいかな。


財布と携帯をジーンズのポケットに入れると、俺は家を出た。




と、同時に見慣れた顔。





「よっ」


「よっ!て………」




俺の家の前にはさっき携帯で話してたはずの哲がいた。



「何でいんだよ?!てか、ゆえよ!」


「家の前に着いたって電話したかったのに、切るんだもん」


「ああ…ごめん。
裸だったから…」


「えっ!」


「……赤くなるな、赤く」


「夏樹の体、想像しちゃったぜ」


「やめろ、鳥肌立つわ」


「俺、実は男もいけるよ?」


「~~~~~!!!」




俺が後ろに後退りすると、哲がキョトンとしてから吹き出した。




「ギャハハハハ!まじないから!俺女の子オンリー!夏樹、信じんなよ~~~!!!!」




だって…。
哲ならあり得そうな気がしたんだよ…。
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