あたしの証~番外編~
太っていた時の写真を見せて、俺の過去を話した。


いじめられたこと。
木下あかりにされたことも。


それから木下あかりに復讐する為にダイエットをしたこと。

しほのことは本気で好きだったが、別れて好きの気持ちは消えたこと。

もう一度付き合ったのは利用したこと。



言わなくてもよかったのかもしれない。

だけど、言わなければならないような気がした。



しほは、かつて俺が好きだった人で。
初めて付き合った女性なのだから。


それに…俺の私欲の為に利用して傷付けたのだから。


それでも、構わないから付き合ってと…しほは言った。


それを…俺は断ったんだ。


今も、連絡が来てたまに会ったりもする。


抱いたりもする。


最低かもしれない。

だけど、どうしようもない苛立ちや、虚しさ、淋しさをしほを抱くことで吐き出していたんだ。




しほだけが、それを受け入れて、理解してくれた。


たった、一人。

しほだけが。
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