あたしの証~番外編~
それから俺はまた元の日常へと戻った。

木下あかりへと復讐する為にあかりと連絡を取って、笑って。

そして、どうにもならないほどムシャクシャした時はしほを抱く。




二つ目の復讐。
それを実行に移そうと俺はあかりを抱いた。



きっと、あかりは初めてだ。
男を知らない。

それが嬉しくもあり…苦しくもあるのはどうしてだろうか。


「あ、あのさ!なつおってさ!」


俺の部屋へと通して、あかりをリビングに座らせてコーヒーを口に含んだ後そう、言うあかり。


体を交える事に緊張してるのか、声は上ずってる。


そんなあかりの言葉を塞ぐように唇を奪うと、あかりは徐々に顔を赤くした。



「あかり。好きだよ」

あかりの耳元で囁くように言った後


「…あかり…いい?」


俺はあかりの頬を撫でてそう尋ねた。


「うん」


コクンと頷くあかりに笑みを零したけど、醜い気持ちで俺は支配されていた。



俺で一杯になればいい。
そして、傷付けばいい。


そんな想いで俺はあかりを抱いた。
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