あたしの証~番外編~
メアドも番号も、変更なんかしてない。

面倒なんじゃない。


もしかしての期待を今も捨てきれないから。



いつか、ふっとあかりがかけてくるんじゃないかって。




「……バカ、ですね」

「……」

「俺、あかりの事、好きですよ」

「なつ…」


淡々と言う俺に、きょうさんは苦しそうな声を出す。


「好きだけど、俺から動く事なんて出来ないんです。
俺が、傷付けたから」

「……」

「俺はあかりに許して貰わないと…きっと前へと進めない」


好きだった君に。


もう、怒ってないって。



そう、言って貰わないと俺は次へと進めない。



いや、許して貰わなくてもいい。


“最低”と、罵られてもいいんだ。



あかりから直接、言われるのならば。


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