あたしの証~番外編~

▽最後、

どうしたらよかったんだろう。

そもそも、俺が復讐なんて考えなければよかったのだろうか。


そこから、間違ってたんだろうか。


あかり。
俺は君が何を考えているのかがわからないよ。



次のあかりの予定は明日。

俺の心はあれから、モヤがかかった様に晴れずにいる。
笑顔もまるでどっかからとってつけた様だ。


笑っては見せるけど、そこに感情が追いつかない。


そんな俺をきょうさんが見ているのはわかってた。
でも、きょうさんは何も言わない。



「ありがとうございましたー」

「また、よろしくね」



その日最後のお客さんを見送ると、俺は片付けに入る。
きょうさんはきょうさんで、売上入力などの事務作業に入った。


「なつー」

「はい」


機材をいつもの棚に片付けながら、俺はきょうさんの呼びかけに返事をする。


「明日だなー」

「………何がですか」


わざととぼけた振りをした。
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