あたしの証~番外編~
上半身裸のなつきには、タトゥーがたくさん入っていた。




そこにあったのは。


あたしの名前。





なつきはぴたっと止まると、くるりとあたしの方を向き、黙ったままベッド横にきた。
そして、静かに跪くとあたしに小さな箱を差し出した。




それをあけると。







中にあったのは指輪だった。








「…俺はあかりをいっぱい傷付けた。
だけど、あかりは俺を好きでいてくれた。
それを知った時、一生こいつを支えてやろうって思った。

…三年待たせた。
指輪と結婚式の資金貯めるのに時間かかった」


「結婚式…?」


「式は絶対挙げたかったから、密かに貯めてた」


「………」


…嘘。

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