あたしの証~番外編~
その帰り。

並んで歩くあかりの手を取る。


「…なつき?」

「あかり」

「ん?」

「俺、一生…あかりを大事にするから」

「え?」


言葉の意味を直ぐに理解できないのか、あかりが首を傾げた。


「…今まで俺が苦しめた分…、俺が一生あかりを大事にするから。
幸せにしてやるから」

「…なつき…」

「だから、俺だけ…見てろ」

「……うん」


あかりの手を強く引っ張って、自分へと引き寄せる。
ぎゅうっとあかりを力いっぱい抱き締めた。



「なつ…き、苦しい」

「…例え俺の事を嫌いになったとしても、離さないから」

「……嫌いになんて…」


あかりも俺を強く抱きしめ返すと

「嫌いになんて…なれるわけない」

そう、ぽつりと呟いた。

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