あたしの証~番外編~
めんどくせえな、女ってやつは。
俺のとこにも名前入れたヤツいるな。
結局別れて消したがる。
バカだよな、全く。
いつもならほっとくのに。
なぜか、そいつはほっとけなくって。
立ち上がって女から踵を返すと、何歩か歩いて。
俺はまた振りかえった。
……あああ。めんどくせえ。
そう思うけど、なぜか俺はそいつをかついでいて大通りに出てタクシーを拾った。
タクシーの運転手に万札を渡して俺は出る。
その女をかつぎあげると、俺は自分の部屋に向かった。
それにしても、軽いなこいつ。
ちゃんと食ってんのか?
気味が悪いぐらい軽いこの女に嫌悪する。
連れて来たのは俺なのに、だ。
自分の部屋の鍵を開けると中に入る。