あたしの証~番外編~
ホストクラブ
ヒルズについてからというもの、あかりは百面相をしていた。
びっくりしたり、値段に真っ青になったり、美容室にいった後もおどおどしたり。
それが少し面白かった。
だけど、元々あかりは素質を持ってたから綺麗にしてやりたかった。
まあ出来栄えは予想以上だったけど。
そこらのキャバ嬢よりいいな。
だけど、あかりがキャバ嬢やるのは似合わねえ。
……やっぱり、令嬢かなんかか?
いや、そんなおしとやかじゃねえか。
俺は店に入ると、咲夜を呼ぶ。
後ろを見ると不安げに辺りをキョロキョロしているあかりが見えた。
…初めてなんだろうな。
あかりに下手な奴はつけたくなかった。
咲夜には悪いけど、お前についててもらいたいわ。
他の奴無理だな。