あたしの証~番外編~
ダブルベッドの上で俺とりなは横になる。

「…りな」

「…なに?」

「俺、あかり拾ってきてよかったって思ってる」

「うん」

「あかり、俺らの家族みたいだよな」

「ええ、そうね」

「子供いるってこんな感じなのかって思った」

「ふふ、いきなりあんな大きな子供?」

「はは、全然歳近いけどな」


顔を見合わせてお互い笑う。


「あかりちゃんって、大きな傷あるわよね」

「…なつき、か」

「違う違う」

「え?」

「あかりちゃん、きっと家族に愛されてないのよ」

「……」


それは思ってもみない言葉だった。
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