あたしの証~番外編~


「だから、私あかりちゃんが喜ぶならって料理作るの楽しいの。
あかりちゃんも早くいい人見つけて前に進んでくれたらいいんだけどね」

「……いい、人か」


すぐに咲夜の顔が浮かんだけど、俺はそれをぶんぶんと振りきった。


ホストなんかやってないヤツのがいいだろ…。

自分がホストをやってることを棚にあげて、咲夜を候補から外していた。


「あかりちゃん、幸せになって欲しいわね」

「…本当だな」

「このままずっとここにいても、私は嬉しいけどね」

「はは、りなはイキイキしてるわ、確かに」

「だって、ゆうやにご飯作るよりあかりちゃんに作った方が作り甲斐あるのよ」

「な、なんだそれ」

「ふふふ」

意地悪く笑うと、りなはさて、寝ないとと言って横にあるスタンドライトを消した。


釈然としない俺は少し上を見つめた。
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