あたしの証~番外編~
「それならそれで結構。
俺を抜く気で働いて貰わないと困るからな」
「……!」
咲夜が奥歯を噛みしめるがわかった。
今日は俺への怒りで仕事をこなせ。
そうしたら他に嫌なこと思わないだろ。
案の定。
咲夜は俺への怒りかわからないが、いつもよりは少ないが客を呼んで。
その卓全てで浴びるように酒を飲み酔いつぶれていた。
咲夜が潰れるほど飲むことは最近はなかった。
最初のころはまあ、酷かったけど。
最近は自分の感覚をきちんと掴んでいたし。
女の管理も出来ていたし。
…それでも予想外のことが起きるのが人間だよな。
潰れた咲夜に呼びかけても返事はない。
しゃあねえな、俺が送ってやるか。
「咲夜、俺送ってくから」
「え?ゆうやさん、大丈夫ですか」
「全然」