あたしの証~番外編~
「てめー!何であかりをちゃんと見てねえんだよ!!!」
「……すみません…」
「どこだ!?病院!」
「……総合病院の502号室です」
それだけ聞くと俺は返事もせず、電源ボタンを押す。
すぐに布団をはいで、俺は着てた衣類を脱ぎ捨ててクローゼットからシャツとジャケットを着る。
デニムジーンズを履いてる時に、りなが恐る恐る声をかけてくる。
「…あかりちゃん…何かあったの?」
「………刺された」
「ええええ???!」
みるみる内に真っ青になるりなの顔。
「…丸一日寝てるみたいだ」
「………!!!」
「今から病院行くわ」
「私も行くわ!」
「………」
正直、助かった。
俺だけじゃ、咲夜に何するかわかんねえ。
無言のまま家を飛び出して、俺とりなは車に乗り込んだ。
発進させても、俺とりなは無言だった。
相変わらずりなは真っ青な顔をしている。