あたしの証~番外編~
………。





黙ったまま、授業が終わるのを待った。
終了を告げるチャイムが鳴って、先生が扉を開けて出てきた。


僕をちらっと見て


「戸川、気を付けろよ!」


それだけ言うと歩いて行った。




それに続いて出てきたのはあいつら。






「夏男ちゃんっ」


「………」


「相変わらずくせー」


「うわっ、もう汗びっしょり」



一人が鼻をつまむ動作をすると、周りがどっとわいた。




「おいでよ、夏男ちゃん」


「い、いやだっ」



僕が必死に抵抗するも、男五人で引っ張られては無力だった。


< 38 / 473 >

この作品をシェア

pagetop