あたしの証~番外編~
男子トイレに入ると、一人がタバコに火をつけた。



クラスの中でリーダー格の男。
松田。



「松田っ、今日どーするー?」


「……汗かいてるし、洗ってやろーぜ」


「ギャハハ、それサイコー」





洗う。
もちろん水道水なんてキレイなものじゃない。





「や、やめてっ」


「いいからこいよっ」


力ずくで個室に引っ張られて、僕は便器の中に頭を突っ込まされた。



両手は抑えつけられて、頭はがっしりと固定されてる。

涙が次々に溢れてくる。





「がはっ、ごほっ!」



「うわっ、まじこいつきたねえ!便器の水飲んだ」


「まじ水浸しだよ」


「じゃー拭いてやんないとなっ」


松田がそう言って、僕にモップを押しつけた。

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