あたしの証~番外編~
「……っ、ひっく」
「だっせー泣いてるよ、こいつ」
必死に涙を堪える僕の耳には皆の高笑いだけがずっと残った。
休憩時間が終わるチャイムが鳴ると、皆がぞろぞろとトイレから出て行った。
ヤツらの行く場所が教室かどうかはわからない。
「…………っ」
嗚咽を漏らしながら、やっと解放されたことに安堵した。
びしょびしょの制服を脱いで、流しで洗った。
………悔しい。
僕がデブだから、こんなに苛められるんだ。
悔しい、悔しい、悔しい!
ギリギリと歯を噛み締めた。
僕はびしょ濡れの制服に、再度身を包んだ。
べっとり張り付いて気持ちが悪い。