あたしの証~番外編~
教室に戻るなんて出来なくて、僕はいじめっ子が来ない場所を探した。




………図書室ならきっと来ない。



僕は図書室に入って、一番奥に座り込んだ。




……寒いな…。



日中は温かくても、さすがに室内で濡れた洋服を着てるのは冷える。



再度制服を脱いで、椅子を持ってきて背もたれにかけて日が当たる場所に持っていく。
次の授業までに完全に渇くことはないだろうけど、これで幾分かはましになるはず。


その横で小さくうずくまると、僕はいつの間にか眠りに落ちていた。





気付いた時には、もうお昼休憩になっていた。




……やば。
結構寝ちゃった。




干したシャツを触ると、結構寝てたお陰か乾いている。
それを羽織ると同時に、がらっと扉が開く音がした。




……誰か来た?

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