あたしの証~番外編~
「…きっと、俺の方が愛してる」
「……」
「りながいねえと俺、無理だから」
「…ゆうや」
「愛してる」
「…うん、私も愛してるわ」
りなは嬉しそうに、照れ臭そうに微笑むと俺に顔を近付けて一度キスをした。
「また来るわね」
「ああ」
部屋から出て行く前にこっちに手を振るりなに、俺は微笑む。
また、シンとなった病室。
だけど、もうイライラは消えていた。
それから、退院までの数日。
二人は毎日お見舞いに来てくれた。
咲夜や、拓海や、他のヤツらには仕事しろ。来るなと行ったから、最初の日だけでもう来る事はない。
拓海から毎日営業報告は貰ってたけど。
それぐらい。