あたしの証~番外編~
「今日は休み」
「ゆうやって仕事人間だから、休みなんてないと思ってた」
「あはは、あかりちゃんってば」
仕事人間ってのはあながち、間違ってはいないが。
流石に休みぐらいは取るぞ。俺も。
「じゃあ、出かけようよ。今日」
「あかりも休みなのか?」
「うん。休み!りなさんは?」
「私は行くとこがあってね。残念だけど、二人で出掛けて来て」
「そっかあ。じゃあ、ゆうや。行こうよ」
「…わかった」
「あ、もしかして久々だし、家でゆっくりと休みたかった?」
あかりは心配そうな顔で俺を見る。
それにゆっくりと口角が上がって行く。
「大丈夫だから、安心しろ」
「…うん!」
嬉しそうな顔を見せると、あかりは準備すると言って張り切っていた。
そんなあかりを見送ってから、りなと顔を見合わせて微笑む。