あたしの証~番外編~
どこまでも
それから。
俺は相変わらず、ホストをしている。
りなも相変わらず、コロコロ笑っては俺を癒してくれている。
あかりはりなが言うには、元気にしているらしい。
近々夏樹を連れて来ると聞いて、俺は複雑な気持ちになった。
りなは久々にあかりと会えるのが嬉しいのか、ルンルンとしては弾んだ声を出している。
…まあ、りなが嬉しそうなら俺は別にいいんだけど。
あかりと夏樹が来る日になって。
りなは美味しい料理を振る舞うんだって、朝からずっと台所に立っていた。
テーブルに並んだ豪華な食事。
俺はタバコを吸いながら、楽しそうに料理するりなを見て微笑む。
それから、インターホンの音がしてりながいそいそと受話器を取りに向かっていた。
玄関まで行って、あかりと夏樹を出迎える。
「はいはーい、てか、あかりちゃん、勝手に入ってきていいのに!」
あかりはうちの鍵を持ってるから、勝手に出入りしていいんだが。
そこをしないのが、あかりだなって思うわ。