あたしの証~番外編~
りなも、りなで夏樹に対して怒っていたんだ。
俺が切れるよりも、丸く収められると思って敢えて殴ったんだ。
りなは、本当に最高だ。
それから、夏樹はりなの料理に舌鼓を打つ。
それを嬉しそうに眺めるあかり。
最後まで会話は途切れることなく、弾んだ。
「今日はゆうやにりなさん、本当にありがとう」
「あかりちゃん、また来てちょうだい」
「うん、絶対来るよ」
「夏樹ちゃんも」
「はい、また来ます」
玄関口でそう会話する三人。
俺はりなの後ろから、一言あかりに告げる。
「また来い、夏樹も連れて」
あかりはその言葉に頬を緩ませて
「うん!」
と、嬉しそうに言った。
二人を見送った後、りなは上機嫌だった。
そんなりなを見るのが、嬉しい。