あたしの証~番外編~
「手振ってやれば?」


哲がそう言うから、俺は振ってやった。
すると、またキャーって声がする。




………変な感じだった。





一年前まで、あんなに臭いだのなんだの言われて、俺から周りが離れてったのに。



「……俺、あんなん初めて」


「ええっ?その見た目で?」


「……いや、まじで」


「俺、ファンクラブとかあるしっ、なんか夏樹にも出来そうだなっ」


「ファンクラブ?」


「うん、勝手に作ってるみたいっ!ちなみに俺は1から100まではいただいたかなっ」


「…………」


いただく?
意味がわからなくてポカンとしている俺。



「今日楽しみだなっ」


哲はそう言うと、鼻歌をうたってご機嫌だった。
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