あたしの証~番外編~
「ねーねー信司ー!」


信司と呼ぶその男は、いかにもヤンキーって感じで頭はソリコミ入ってるし、眉毛は細かった。
そんな奴に哲は近づいていく。



「こいつ、転校してから一年来なくて~引きこもりのオタクだと思ってたら、こんなカッコよかったっ!」


「一年来なかった?」


「絶対裏で悪さしてんだよっ」


哲が面白そうに言う。



「名前は?」


「あ、夏樹」


ぺこっと頭を下げる。


「俺、信司だからよろしく」


「俺は紀人!よろぴく」


「よろしくっ」


「じゃー合コン行きますかー!」


「はあ、まじ乗り気じゃねーし」


信司がそうぼやく。
それを聞いて、俺は尋ねた。


「乗り気じゃないの?」


信司は俺を見て、また溜め息をつく。
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