冷たい君が一途に好き*幼なじみに片想い*(仮)
…うわー俺、何してんだよ…
部屋に入ってまず、頭を抱える。
なんか「じゃな」とか言ってっし…おかしいだろ…。
あんなに顔を見るのも避けていた萌加と…
一緒に帰って…バカじゃね?
しかもどこが好きかとか聞いちまうし…。
しかも…すげぇ意外だった。
好きになったのが10年も前だったとか。
助けたとか…そんなん覚えてねぇよ。
萌加をうざいとか、しつこいとか思う反面、
…俺のどこが好きか聞いた後から、少し嬉しくも思った。
こんなに冷たい俺なのに…好きとか。
…マジで変な奴だよな。
毎日毎日好きと言われてうざくてイライラしてた夜…
だけど、
…その日の夜は、珍しくイライラしなかった。