冷たい君が一途に好き*幼なじみに片想い*(仮)
もっとうざがられないように、あたしは1人で学校に行くことにした。
…もう抱きつくのやめよう。
あいさつはいいにしても、抱きつかれるのは嫌だよね。
うん、そうしよ。
抱きつくのはやめよう!
そして、あたしは校門をくぐって教室に向かった。
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「…で、話とはなぁに?」
朝のHR前。
窓側で一番後ろの席のあたしのところに桃江がやってきて、隣の席の八嶋くんの席に座った。
「えーとですね…魅力について教えてほしいんです」
これから魅力について教えてくれる桃江に対して、敬語にする。
「魅力!? そんなので昨日電話してきたの!?」
「はい、もちろんです」
なんでそんな驚くのかな??
「ていうかね?敬語やめなさい。
なんか、変な気分だから」
ま、そうだよね…敬語はおかしいか。
「うん、やめた! じゃあ教えて?」
あたしは桃江を見つめる。
「その前に…萌加、昨日永井と何か進展あった?」
え?? 進展?
昨日は…あ! あるある。
「うん! ばいばい言ったらじゃなって返してくれたし…
ちなみに言うと、朝も小さくあいさつ返してくれたよ!」
思い出すと嬉しくなるなぁ。
だって、ずっとあいさつしてくれなかった風麻がしてくれたんだもんねっ
「へぇ良かったじゃん。なんだか上手く行きそうだね、ヘマしなきゃ」
「そうなのー、だからね?もう抱きつくのやめようと思ってるんだ。
そして昨日ハッキリ『恋愛対象外』って言われちゃったから、魅力足りないのかなぁーと思って桃江に聞いてるの〜」