冷たい君が一途に好き*幼なじみに片想い*(仮)

もっとうざがられないように、あたしは1人で学校に行くことにした。



…もう抱きつくのやめよう。



あいさつはいいにしても、抱きつかれるのは嫌だよね。



うん、そうしよ。
抱きつくのはやめよう!



そして、あたしは校門をくぐって教室に向かった。




*******************



「…で、話とはなぁに?」


朝のHR前。


窓側で一番後ろの席のあたしのところに桃江がやってきて、隣の席の八嶋くんの席に座った。



「えーとですね…魅力について教えてほしいんです」



これから魅力について教えてくれる桃江に対して、敬語にする。



「魅力!? そんなので昨日電話してきたの!?」



「はい、もちろんです」



なんでそんな驚くのかな??



「ていうかね?敬語やめなさい。
なんか、変な気分だから」



ま、そうだよね…敬語はおかしいか。



「うん、やめた! じゃあ教えて?」




あたしは桃江を見つめる。



「その前に…萌加、昨日永井と何か進展あった?」



え?? 進展?


昨日は…あ! あるある。



「うん! ばいばい言ったらじゃなって返してくれたし…

ちなみに言うと、朝も小さくあいさつ返してくれたよ!」



思い出すと嬉しくなるなぁ。




だって、ずっとあいさつしてくれなかった風麻がしてくれたんだもんねっ



「へぇ良かったじゃん。なんだか上手く行きそうだね、ヘマしなきゃ」




「そうなのー、だからね?もう抱きつくのやめようと思ってるんだ。

そして昨日ハッキリ『恋愛対象外』って言われちゃったから、魅力足りないのかなぁーと思って桃江に聞いてるの〜」




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