冷たい君が一途に好き*幼なじみに片想い*(仮)
校門をでても、何も話さない風麻とあたし。
だけど…風麻は、歩幅を合わせてくれている。
…やっぱり、優しいよ。
冷たい風麻だけど…その、本当は優しいとこが好きなんだ。
「…何黙ってんだよ」
不意に、そんな声が聞こえて驚く。
い、今…風麻が話しかけてきた…?
恐る恐る風麻を見上げると…
ーーパチ、
お互いの視線が絡み合った。
「え…と…」
風麻と目が合うのなんて、あまりないし、いつもあたしが一方的に見てただけだから…
この、見つめられることに、
ドキドキする。
…まぁ、そんな甘い感じじゃなくて、冷たい表情で見下ろされてるだけなんだけど…