冷たい君が一途に好き*幼なじみに片想い*(仮)



ーー翌日




朝、いつも通りに家を出る俺。




目の前には、綺麗な洋風の家が建っている。




…萌加の家。




まだ、アイツ出てねぇな。




よし、とか思いながら歩き出すと…





「風麻ぁーっ! 一緒に行こうっ!」




そんな声と共に、タッタッと足音が聞こえる。





毎朝必ず合わせて出るよな…





後ろに萌加がいるのを知ってても、




振り向かずに歩く俺。




「…はぁ、はぁ…

おはよっ!」





…ついに、隣に萌加が並んだ。





走ってきたからか息が軽く乱れている。





…そんな姿を横目でチラリと見て、




「…はよ」




ちっさい声で、そう言った。
< 48 / 81 >

この作品をシェア

pagetop