冷たい君が一途に好き*幼なじみに片想い*(仮)
ーー翌日
朝、いつも通りに家を出る俺。
目の前には、綺麗な洋風の家が建っている。
…萌加の家。
まだ、アイツ出てねぇな。
よし、とか思いながら歩き出すと…
「風麻ぁーっ! 一緒に行こうっ!」
そんな声と共に、タッタッと足音が聞こえる。
毎朝必ず合わせて出るよな…
後ろに萌加がいるのを知ってても、
振り向かずに歩く俺。
「…はぁ、はぁ…
おはよっ!」
…ついに、隣に萌加が並んだ。
走ってきたからか息が軽く乱れている。
…そんな姿を横目でチラリと見て、
「…はよ」
ちっさい声で、そう言った。